ゲーテ名言集Ⅱ
*卑怯者は、安全なときだけ威たけ高になる。 *古の城楼の上に高く、英雄の気高き霊は立つ。 *国を鉄床にたとえよう。ハンマーは支配者、 打ちまげられる鉄板は民衆。勝手気ままなめくら打ちに、 いつまで経っても金が出来上がらねば鉄板こそ迷惑だ。 *地上の子の最高の幸福は人格である。 *多数というものより気にさわるものはない。 なぜなら、多数を構成しているものは、 少数の有力な先導者のほかには、 大勢に順応するならず者と、同化される弱者と、 自分の欲することすらわからずに従ってくる民衆とであるからだ。 *天才も不滅ではないということほど、 凡人にとって慰めになることはない。 *女というものは、 その本分どおり早くから仕えることを習うのがよいのです。 仕えることによって、やがてはじめて治めることが、 また家の中で分相応の力をもつことができるようになります。 *学問と芸術を持っている者は、同時に宗教をも持っている。 学問と芸術を持たない者は、宗教を持て! *実際の道徳の世界は、大半が悪意と嫉妬から成り立っている。 *専制政治が廃止されるや否や、 貴族生活と民主政治との葛藤がはじまる。 *平和は人類最高の理想である。 *幼児を抱いた母親ほど見る目に清らかなものはなく、 多くの子に取り囲まれた母親ほど敬愛を感じさせるものはない。 *悦びには悩みが、悩みには悦びがなければならない。 *意志の力で成功しない時には好機の到来を待つほかない。 *愚者と賢者はともに害がない。 半分の愚者と半分の賢者だけが、いちばん危険である。 *愛よ、お前こそはまことの生命の冠、休みなき幸。 *愛人の欠点を美点と思わないほどの人間は、愛しているのではない。 *憎しみは積極的な不満で、嫉妬は消極的な不満である。したがって、 嫉妬がすぐに憎しみに変わっても怪しむに足りない。 *才能はひとりでに培われ、性格は世の荒波にもまれてつくられる。 *批判のできない本からしか、真に学びとるものはない。 批評しうるような本は、われわれから学ぶべきである。 *新聞を読まなくなってから、私は心がのびのびし、 実に気持ちがよいです。人々は他人のすることばかり気にかけて、 自分の手近の義務を忘れがちです。 *時を短くするのはなにか。活動。 時を堪えがたく永くするのは何か。安逸。 *検閲を用い、要求するのは権力者であり、 言論の自由を求めるのは身分の低い人たちである。 *王様であろうと、百姓であろうと、自己の家庭で平和を見出す者が、 いちばん幸福な人間である。 *現在は魅力ある女神なり。 *生の歓びは大きいけれども、自覚ある生の歓びはさらに大きい。 *男子は、 婦人の占めうる最高の地位に婦人を置こうとしております。 家庭の支配よりも高い地位がほかにありますか。 *知恵の最後の結論は、こうだ、およそ生活でも、 自由でも日々にこれをかちえて、 初めてこれを享有する資格がある。 *神と自然から離れて行動することは困難であり、危険でもある。 なぜなら、 われわれは自然をとおしてのみ神を認識するのだから。 |