ゲーテ名言集Ⅱ


ドイツの詩人、劇作家、小説家。




*卑怯者は、安全なときだけ威たけ高になる。


*古の城楼の上に高く、英雄の気高き霊は立つ。


*国を鉄床にたとえよう。ハンマーは支配者、

  打ちまげられる鉄板は民衆。勝手気ままなめくら打ちに、

いつまで経っても金が出来上がらねば鉄板こそ迷惑だ。


*地上の子の最高の幸福は人格である。


*多数というものより気にさわるものはない。

  なぜなら、多数を構成しているものは、

  少数の有力な先導者のほかには、

  大勢に順応するならず者と、同化される弱者と、

  自分の欲することすらわからずに従ってくる民衆とであるからだ。


*天才も不滅ではないということほど、

  凡人にとって慰めになることはない。


*女というものは、

  その本分どおり早くから仕えることを習うのがよいのです。

  仕えることによって、やがてはじめて治めることが、

  また家の中で分相応の力をもつことができるようになります。


*学問と芸術を持っている者は、同時に宗教をも持っている。

  学問と芸術を持たない者は、宗教を持て!


*実際の道徳の世界は、大半が悪意と嫉妬から成り立っている。


*専制政治が廃止されるや否や、

  貴族生活と民主政治との葛藤がはじまる。


*平和は人類最高の理想である。


*幼児を抱いた母親ほど見る目に清らかなものはなく、

  多くの子に取り囲まれた母親ほど敬愛を感じさせるものはない。


*悦びには悩みが、悩みには悦びがなければならない。


*意志の力で成功しない時には好機の到来を待つほかない。


*愚者と賢者はともに害がない。

  半分の愚者と半分の賢者だけが、いちばん危険である。


*愛よ、お前こそはまことの生命の冠、休みなき幸。


*愛人の欠点を美点と思わないほどの人間は、愛しているのではない。


*憎しみは積極的な不満で、嫉妬は消極的な不満である。したがって、

  嫉妬がすぐに憎しみに変わっても怪しむに足りない。


*才能はひとりでに培われ、性格は世の荒波にもまれてつくられる。


*批判のできない本からしか、真に学びとるものはない。

  批評しうるような本は、われわれから学ぶべきである。


*新聞を読まなくなってから、私は心がのびのびし、

  実に気持ちがよいです。人々は他人のすることばかり気にかけて、

自分の手近の義務を忘れがちです。


*時を短くするのはなにか。活動。

  時を堪えがたく永くするのは何か。安逸。


*検閲を用い、要求するのは権力者であり、

  言論の自由を求めるのは身分の低い人たちである。


*王様であろうと、百姓であろうと、自己の家庭で平和を見出す者が、

  いちばん幸福な人間である。


*現在は魅力ある女神なり。


*生の歓びは大きいけれども、自覚ある生の歓びはさらに大きい。


*男子は、

  婦人の占めうる最高の地位に婦人を置こうとしております。

  家庭の支配よりも高い地位がほかにありますか。


*知恵の最後の結論は、こうだ、およそ生活でも、

  自由でも日々にこれをかちえて、

  初めてこれを享有する資格がある。


*神と自然から離れて行動することは困難であり、危険でもある。

  なぜなら、

  われわれは自然をとおしてのみ神を認識するのだから。


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