カント名言集


ドイツの哲学者、思想家。




*崇高なものは我々を感動させ、美しいものは我々を魅了する。

  森は、夜崇高であり、昼美しい。


*哲学は学べない。学べるのは哲学することだけである。


*真面目に恋をする男は、恋人の前では困惑したり拙劣であり、

  愛嬌もろくにないものである。


*内容のない思考は空虚であり、概念のない直観は盲目である。


*すべての知識は経験に基づく。


*あらゆる事物は価値を持っているが、人間は尊厳を有している。

  人間は、決して目的のための手段にされてはならない。


*徳にとってまず要求されることは、

  自己自身を支配することである。


*人間はすべて、文明が進めば進むほど俳優になっていく。

  つまり、人間は他人に対する尊敬と好意、

  典雅と無私の風を装うが、

  それにたぶらかされる人はいない。


*我々は動物の扱い方によって、

  その人の心を判断することができる。


*我が行いを見習えと、誰にでも言い得るよう行為せよ。


*科学とは体系化された知識で、知恵とは整理された生活である。


*高慢な人は常に心の底では卑劣である。


*互いに自由を妨げない範囲において、我が自由を拡張すること、

  これが自由の法則である。


*友情関係は同等関係である。


*笑いは消化を助ける。胃散よりはるかに効く。


*宗教とは、我々の義務のすべてを神の命令とみなすことである。


*最も平安な、そして純粋な喜びの一つは、

  労働をした後の休息である。


*酒は口を軽快にする。だが、酒はさらに心を打ち明けさせる。

  こうして酒はひとつの道徳的性質、

つまり心の率直さを運ぶ物質である。


*笑いとは張り詰められていた予期が突如として

  無に変わることから起こる情緒である。


*自由とは、すべての特権を有効に発揮させる特権である。


*何度も繰り返し長い時間をかけて考えれば考えるほど、

  いつも新たな、

  いよいよ強い感嘆と畏敬とで心をみたすものが二つある。

  私の上なる星空と私の内なる道徳法則とである。


*善行は、これを他人に施すものではない。

  これをもって自分自身の義務を済ますのである。


*われは孤独である。われは自由である。

  われはわれみずからの王である。


*人は人によりてのみ人となり得べし、

  人より教育の結果を取り除けば無とならん。


*教育は、人間に課すことのできる最も大きい、

  難しい問題である。


*努力によって得られる習慣だけが善である。


*民主政治は専制政体と変わらない。なぜならば、

  民主政治とは全員がひとりの意志を無視し、

  時にはこれに逆らって議決し得る。

  という全員ならぬ全員が、

  議決し得る執行権を認めるからである。


*苦悩は活動への拍車である。

  そして活動の中にのみ我々は我々の生命を感じる。


*1.私は何をすることができるか。

 2.私は何を為すべきであるか。

 3.私は何を希望してよいか。

 4.人間とは何であるか。

   第一の問いに答えるのは形而上学であり、

   第二の問いには道徳、第三の問いには宗教、

   第四の問いには人間論が答える。

   結局これらすべては人間論に含ませてよいであろう。


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