ゲーテ名言集


ドイツの詩人、劇作家、小説家。




*あらゆるものが一個の全体を織り成している。

  ひとつひとつが互いに生きて働いている。


*あらゆる階級を通じて、目立って気高い人は誰か。

  どんな長所を持っていても、つねに心の平衡を失わない人だ。


*およそ哲学というものは、

  常識をわかりにくいことばで表現したものにすぎない。


*お前のほんとうの腹底から出たものでなければ、

  人を心から動かすことは断じてできない。


*すべての法律は老人と男によってつくられている。

  若い人と女は例外を欲し、老いた人は規則を欲する。


*ただわれわれの曖昧で散漫な教育が人間を不確かなものにするのだ。


*つねによい目的を見失わずに努力をつづける限り、

  最後には必ず救われる。


*なぜ、このように悪口が絶えないのか。

  人々は他人のちょっとした功績でも認めると、

  自分の品位が下がるように思っている。


*まだ日が暮れない、働けよ、あくことなく。

  そのうちに誰も働くことのできない死が来る。


*われわれが理解しないことは制御しがたい。


*われわれの持っている天性で、徳となりえない欠点はなく、

  欠点となりえない徳もない。


*われわれの本性は怠惰へ傾いている。だが、

  われわれは活動へと心をはげます限り、その活動に真の悦びを感ずる。


*キリスト教は計画的な政治革命であったが、

  それに失敗してからは道義的なものになった。


*フランス人が礼儀と称するものは、優雅にまでやわらげられた高慢である。


*三千年の歴史から学ぶことを知らぬ者は、知ることもなく、

  闇の中にいよ、その日その日を生きるとも。


*世の中のことはなんでも我慢できるが、幸福な日の連続だけは我慢できない。


*人が好んで党派にくみするようになるのは、たとえ安息はなくとも、

  安心と安全が見出されるからである。


*人に欺かれるのではけっしてない、自分で己れを欺くのである。


*人は努力している間は迷うに極まったものである。


*人生は愚者には困難に見えるとき賢者には容易に見え、

  愚者に容易に見えるとき賢者には困難に見える。


*人間の最大の価値は、人間が外界の事情にできるだけ左右されずに、

  これをできるだけ左右するところにある。


*人間の魂は、つねに耕される田畑のようなものである。

  よその国から種を取り寄せ、それを選抜し、

蒔くのに時をかける注意深い園芸家であるのは屈辱的なことであろうか。

  種子を手に入れ、選抜することが、そんなに早くできるものであろうか。


*人間はその狭い本性の中に愛と憎しみという二重の感情を必要とする。

  人間は昼と同じく、夜を必要としないだろうか。


*人間は地上で楽しむためには、わずかの土くれがあればいいのだ。

  地下で休むためにはさらにわずかの土くれがあればいいのだ。


*人間は現在がすこぶる価値のあることを知らない、…ただ、

  なんとなく未来のよりよい日を願望し、

  いたずらに過去と連れ立って嬌態を演じている。


*人間らしく幸福にするために、愛は気高いふたりを寄りそわせる。しかし、

  神のような歓びを与えるためには、愛は貴重な三人組をつくる。


*信仰は、見えざるものへの愛、不可能なもの、

  ありそうにないものへの信頼である。


*僕はどうやらこの世における一個の旅人、

  一介の遍路にすぎないようだ!君たちとてそれ以上のものだろうか。


*初恋が唯一の恋愛だ、といわれるのは至言である。

  というのは、第二の恋愛では、また第二の恋愛によって、

  恋愛の最高の意味が失われるからである。


次へ