ニーチェ名言集


ドイツの古典文献学者、哲学者。




*「なぜ生きるか」を知っている者は、ほとんど、あらゆる

  「いかに生きるか」に耐えるのだ。


*いつか空の飛び方を知りたいと思っている者は、まず立ちあがり、

  歩き、走り、登り、踊ることを学ばなければならない。

  その過程を飛ばして、飛ぶことはできないのだ。


*樹木にとって最も大切なものは何かと問うたら、

  誰もが果実と答えるだろう。しかし実際には種なのだ。


*過去が現在に影響を与えるように、未来も現在に影響を与える。


*毎日少なくとも一回、何か小さなことを断念しなければ、

  毎日は下手に使われ、翌日も駄目になるおそれがある。


*世界には、きみ以外には誰も歩むことのできない唯一の道がある。

  その道はどこに行き着くのか、と問うてはならない。

  ひたすら進め。


*あなたが出会う最悪の敵は、いつもあなた自身であるだろう。


*軽蔑すべき者を敵として選ぶな。汝の敵について

  誇りを感じなければならない。


*世論と共に考えるような人は、自分で目隠しをし、

  自分で耳に栓をしているのである。


*高く登ろうと思うなら、自分の脚を使うことだ。

  高い所へは、他人によって運ばれてはならない。

  人の背中や頭に乗ってはならない。


*忘却はよりよき前進を生む。


*ある程度までのところ、

  所有が人間をいっそう独立的に自由にするが、

  一段と進むと所有が主人となり、所有者が奴隷となる。


*一日一日を始める最良の方法は、目覚めの際に、

  今日は少なくとも一人の人間に、

  一つの喜びを与えることができないだろうかと、

  考えることである。


*あなたにとってもっとも人間的なこと。

  それは、誰にも恥ずかしい思いをさせないことである。


*悪とは何か?– 弱さから生じるすべてのものである。


*私はあなたに助言する。友よ、人を懲らしめたいという

  強い衝動を持つ者を信用するな!


*君の魂の中にある英雄を放棄してはならぬ。


*心の中に未来にふさわしいビジョンを描け。

  そして、自分を過去の末裔であるという

  迷信を忘れるんだ。あの未来の生を思い巡らせば、

  工夫し、発明すべきものが限りなくある。


*昼の光に、夜の闇の深さが分かるものか。


*いい手本を示そうとする者は、自分の徳に微量の

  馬鹿げたところを添えなくてはならぬ。

  すると人は見習って、

  同時にその模範を眼下に見下ろす、

  – これが人々の好むところである。


*自分を破壊する一歩手前の負荷が、自分を強くしてくれる。


*経験は、経験に対する欲望のように消えることはない。

  私たちは経験を積む間は、

  自らを探求しようとしてはいけない。


*善にも強ければ、悪にも強いというのが、

  もっとも強力な力である。


*およそこの世の中で、怒りという激情ほど、

  男性の精カをあれっと思うほど急速に

  消耗させるものはない。


*事実というものは存在しない。

  存在するのは解釈だけである。


*友への同情は、堅い殻の下にひそんでいるのがいい。


*独創的 – 何か新しいものを初めて観察することではなく、

  古いもの、古くから知られていたもの、

  あるいは誰の目にもふれていたが

  見逃されていたものを、

  新しいもののように観察することが、

  真に独創的な頭脳の証拠である。


*一段深く考える人は、

  自分がどんな行動をしどんな判断をしようと、

  いつも間違っているということを知っている。


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