ニーチェ名言集Ⅱ


ドイツの古典文献学者、哲学者。




*真実の山では、登って無駄に終わることは決してない。


*轢かれる危険が最も多いのは、

  ちょうど一つの車を避けた時である。


*いったん選んだ道に関して頑張る人は多い。

  目標に関してそうする人は少ない。


*どちらも相手を通して、自分個人の目標を何か

  達成しようとするような夫婦関係はうまくいく。

  例えば妻が夫によって有名になろうとし、

  夫が妻を通して

  愛されようとするような場合である。


*考え過ぎたことはすべて問題になる。


*悪意というものは、

  他人の苦痛自体を目的とするものにあらずして、

われわれ自身の享楽を目的とする。


*いつまでもただの弟子でいるのは、師に報いる道ではない。


*愛されたいという要求は、自惚れの最たるものである。


*到達された自由のしるしは何か?

– もはや自分自身に対して恥じないこと。


*半可通は全知よりも圧倒的勝利を博する。

  それは物事を実際よりも単純に理解し、

  そのために彼の意見の方が分かりやすい

  説得力のあるものとなる。


*われわれは、批評せずには生きていられないが、

  自分の批評を批評せずとも生きていられる。


*われわれに関する他人の悪評は、

  しばしば本当は我々に当てられているのではなく、

  まったく別の理由から出る腹立ちや

  不機嫌の表明なのである。


*孤独な人間がよく笑う理由を、

  たぶん私はもっともよく知っている。

  孤独な人はあまりに深く苦しんだために

  笑いを発明しなくてはならなかったのだ。


*友たるものは、推察と沈黙に

  熟達した者でなければならない。


*よい評判を得るために

  自己を犠牲にしなかった人が何人いるだろう?


*真実の追求は、誰かが以前に信じていた全ての

  「真実」の疑いから始まる。


*真の男のなかにはひとりの子供が隠れている。

  この子供が遊びたがるのだ。


*目的を忘れることは、

  愚かな人間にもっともありがちなことだ。


*みずから敵の間へ躍り込んでいくのは、

  臆病の証拠であるかもしれない。


*愛せなければ通過せよ。


*大きな苦痛こそ精神の最後の解放者である。

  この苦痛のみが、われわれを最後の深みに至らせる。


*たくさんのことを生半可に知っているよりは、

  何も知らないほうがよい。


*この世に存在する上で、

  最大の充実感と喜びを得る秘訣は、

  危険に生きることである。


*恋愛感情の中には、いつも若干の狂気が潜んでいる。

  とは言っても、狂気の中にもまた、

  いつも若干の理性が潜んでいるものである。


*自己侮蔑という男子の病気には、

  賢い女に愛されるのがもっとも確実な療法である。


*いつも大きすぎる課題を負わされてきたために、

  才能が実際よりも乏しく見える人が少なくない。


*本当の世界は想像よりもはるかに小さい。


*われわれが広々とした自然にこれほどいたがるのは、

  自然がわれわれに関して

  なんら意見をもっていないからである。


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